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第324話
お前だけに、お前だけに全てを見せるよ。
どんな俺でも受け止めて愛してくれるんだろ?
俺の心が解れるのと同時に、ナカが収縮して、希自身を締め付ける。
「うっ、斗真っ…締めるなっ…ヤバいっ」
希の興奮した声に、脳内が沸騰して何も考えられなくなってくる。
バクバクと跳ねる心臓は今にも飛び出しそうで。
タラタラと流れる先走りで滑る俺の先端は、希に揺さぶられる度に俺の腹に当たり、その刺激でまた興奮してくる。
肉筒は希の剛直の楔で抉られ擦られ、奥の奥まで入り込もうとするそれに翻弄されていた。
もう、もう、弾けそうだ…
放出したがる熱が溜まってくる。
呼吸が乱れて、喉奥からひゅうひゅうと鳴る音を必死で声に紡ぐ。
「…の…ぞみっ…い…しょに…い…きたいっ」
「…斗真っ!あぁ…一緒に…」
俺の言葉を拾い上げた希の動きが加速する。
折り曲げられ掴まれた膝は、もう感覚がない。
希が突き上げる度に、上へ上へと身体がずり上がっていく。
身体の中で希の分身が暴れ狂い、余りの激しさに意識が飛びそうになるが、何とか引き戻し、希の腕に縋り付いた。
思わず爪を立てて力を込める。
ぐちゅぐちゅといやらしい音を立てる俺の後孔は、白い泡が立って希を締め付けている。
内臓が今にも抉り出されそうな抽挿は勢いを増し、身体中が痙攣しそうだった。
もう、もう限界…
「の、ぞみ…もう、イくっ…」
「斗真っ…イくぞっ!」
自分のものが弾ける感覚と、ナカに温かいものが流れ込む感触で一際高い声を上げていた。
俺の上に倒れこむように密着した希の息が荒い。それでも、俺に体重をかけまいと腕に力を入れ、最後の一滴まで俺の最奥に注ぎ込んでいるようだった。
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