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第342話
朝、解してあるからスムーズに指も入る。
念入りに洗っていくうち、これから始まる情事を妄想して、かあっと身体の熱が上がる。
触りもしないのに、乳首はもう勃っている。
お湯が当たっただけでも、感じてじくじくと電気が走る…俺、ヤラシイ…
竿に至っては先端からもう滑った液が垂れているじゃないか。
我ながら節操のない身体。
誰に変えられた?
俺の、愛する男に。
俺よりも、俺の身体に詳しい男。
どこをどんな風に愛せば、俺が啼くのかを知り尽くしている。
アイツでないと触れることはできない。他の誰にも触らせない。
身も心も…アイツのものになったんだな。
本当に…結婚式も挙げてしまった。
来週は神前式が待っている。
その日を待ち兼ねて盛り上がる家族からは、どうでもいいラ◯ンが流れてくる。
既読無視をしてもへこたれない奴らの性格を見習いたいよ。
「とーまぁ?入ってもいい?」
「ダメっ!今日はダメっ!」
ドア越しの会話が続く。
「何でぇ?いいじゃんか!」
「俺…一応、花嫁だぞ?
恥じらいっていうものがあるだろうが。
お前と一緒に入ったら、ここで始まっちゃうだろ?
今日は…そんなのは嫌だ。
とにかく、俺が出るまでそっちで待ってて!」
「うーーーっ…わかった…」
よしよし、諦めたな。
希が入ってきちゃったら、普通に入るだけで済まないよ。
それに…アレ履かなきゃ…それを見られるのはマズい。
バスローブに隠してきたけど…まさか見つかってないだろうな…ちょっと心配…
隠しておいたし、リアクションがなかったから、大丈夫だろう。
待ちきれない希が突入してきても困るので、いい加減に上がることにした。
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