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第347話
顎を掴まれ真正面に戻されると
「ずっと…ずっと好きだったんだ…心から、愛してるんだ。
俺と結婚してくれてありがとう、斗真。」
少し潤んだ瞳が揺らめいている。
「…わかってる。
俺だって…ずっと、ずっと…今だって変わらない。
俺こそ…結婚してくれてありがとう、希。」
両頬に手を添えられて、触れるだけのキス。
見つめ合うその瞳が…熱い。
さっきから俺の下腹部に当たる希自身は、すっかりと雄の形に姿を変えて、俺の臍周りをベトベトに濡らしていた。
「なぁ、もう、コレ脱がしてくれないか?」
人差し指で窮屈な布切れを指差すと、希は笑いながらそれに手を掛けた。
ぶるん っと音がしそうなくらい、元気に飛び出した俺自身を見て
「今日もイキがいいな。」
と撫でながら笑う。
直接触れられたせいで、びくびく震える俺の竿は、これ以上の希の愛撫を待ちわびている。
そんな俺の気持ちを見透かしたように、希は裏筋をひと撫ですると、先端を咥え込んだ。
「ああっ!」
裏返る嬌声と跳ねる身体。
根元を握られたまま、ぺちゃぺちゃと音を立てながら吸い付かれ、口内で転がされ、ぞくぞくと粟立つ皮膚に快感という名の疼きが走る。
既に先端に溜まっていた熱は、呆気なく希の口の中へ吐き出され、希はそれを美味しそうに喉を鳴らして飲み込んだ。
「…飲んだ…のか?」
「うん。斗真のものなら飲める。美味い。」
「ばっ、ばかっ!そんなもの、美味いわけないじゃないかっ。」
「お前だっていつも飲んでくれるじゃないか。
おあいこだろ?」
「おあいこって…俺は、お前のだから…」
希は少し萎えた先端にキスをすると、するすると身体を上に移動してきた。
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