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第353話
けほけほと咳をしてやっと落ち着くと、目の前のオトコを睨みながら恨み言を言う。
「大体…お前がこんな体勢にするから…」
「だって…斗真があんまりかわい過ぎてさ。」
「…あっ、ばかっ!突き上げるなって!」
文句を言う最中に、エロ魔人は俺の腰を浮かして下から突き上げてきた。
俺の感じる敏感なところをピンポイントで擦り上げられ、目の前にチカチカと星が飛んでいる。
気持ち良すぎて口が開いたまま、吐息とともに嬌声が溢れ始めた。
「あっ…やめっ…はぁ…っ…あっ…」
こうなったらもう、希のペースに持っていかれる。
首を振って嫌がる素振りを見せても、本心は嫌ではない。
寧ろリズミカルに跳ねて腰を打ち付けているのは…俺だ。
赤みを増した乳首は、ツンと飛び出している。
後孔からは、じゅぷじゅぷといやらしい音が絶え間なく聞こえ、お互いの下生えは滑りながら擦れ、俺自身は希の腹と擦れ合い、ぬめぬめと照り光っていた。
何て淫猥な光景なんだろう…
潤んだ目で希を見ると、恍惚とした表情で俺を見つめていた。
その首に腕を絡ませ、その抽挿を激しくしていく。
全身に汗が吹き出し、触れ合うところが滑っていきそうになるのを希の両手が支えて引き戻していく。
寸前まで引き出され、また中へ収まっていく固い楔は、俺の中の襞を纏わり付かせ、快楽の限りを尽くして俺を狂わせていく。
身体を巡る血液は沸騰し、ここはどこなのか、俺は何をしているのか、意識が朦朧としつつも、『気持ちイイ』という感覚が頭から離れない。
今にも爆ぜそうな先端は、透明な液が溢れっ放しで、希の腹を汚し続けていた。
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