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第372話
全身の水気を拭き取り、取り出したのは…
ブルーのパッケージ。
今日はどんなのかな…わくわくしながら開いてみると…
うおっ…うそだろ…この間のやつより…エロい…
これって…紐パン!?
ひらひらのフリルのレースに縁どられ、フロント部分一面に花柄のレースが飾られた、サテンかシルクのような光沢のある薄いピンクのそれは、一見女性用だが…
いやぁ….これ、止めとこうかな…
でも、遥さんセレクトなら絶対に外れがないはず。
ひらりひらりと前後に回して見てみるが…
あー、やっぱり恥ずかしいな。
ええい、ままよ!
希が喜ぶのなら…穿いてやろうじゃないか!
そっと片足を入れ、もう片方も。
ストレッチの効いた布地は意外とフィットする。肌にぴったりとくっつき、形がモロにわかる…
ちゃんと俺の息子もお利口に収まっている。
紐の位置を調整すると…
おおっ。思ったより…イける。
流石は遥さん。
これ…また報告ですかね!?
後ろ姿もチェックして…うん、我ながら…完璧。
その上からバスローブを羽織り、思い切ってドアを開けた。
頬を紅潮させた希が
「俺も…入ってくる。」
と入れ替わりに脱衣所へ消えた。
希も緊張しているのがわかった。
何だかおかしくなって一人で笑っていたが、思い立って歯磨きをしに洗面所へ戻り、希が出てくる前に急いで済ませてしまった。
張り付く喉を潤そうと、ペットボトルの水を飲んでいると、希が出てきた。
無言で近付いてきて、俺の飲みかけのペットボトルを奪い飲み干すと
「斗真、もう、俺待ちきれない。
早く、早くベッドへ行こう…」
少し掠れた声でささやかれぞくぞくする。
「早く連れて行けよ。」
挑戦的な言葉を投げかけるとそのまま手を取られ姫抱きにされ、寝室へと連れて行かれた。
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