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第376話

昂ぶる雄々しい隆起物は、先走りで既に滑っている。 お前だって雄の匂いぷんぷんじゃないかっ。 希は静かに俺の上に跨ると、自分自身を俺の物に擦り付けてきた。 触れたところから身体中に電流が駆け抜ける。 びくびくと痙攣する身体を優しく撫でられ、もう、俺はコイツには敵わないと悟ってしまう。 俺は希の…オンナだ… 俺は片足だけ下着が張り付いたままの姿で、希のキスを受け入れる。 粘着質な音が響く明るい室内で、お互いの顔も身体も全て晒されていた。 「…んっ、希…なぁ…はっ……カーテン、閉めて…くれよ…」 「嫌だよ…このままがいい…お前の感じてる顔見たい。 俺がイくとこも…見ろよ。」 「希…お前何か…ヤラシイ…」 「ははっ。お褒めいただき恐悦至極。 いいじゃん、ヤラシイことしてるんだもん。 もっと、もっとヤラシイことしようぜ!」 希はそう言うと、いきなり俺の乳首に吸い付いた。 「ひゃっ、ばかっ!…急にっ…くうっ」 仰け反る俺の背中に片手を回し引き戻すと、希はなおも吸い付きを強くし、片方の手で無防備な片側の赤い突起を弄りだした。 希によって性感帯へと変えられた胸の赤い粒は、ほんの少しの刺激で尖り切っている。 粒の先から腰に抜けていく快感に、俺は無意識に自分自身を希に擦り寄せていた。 一度吐き出して萎えていた肉棒は、希の肌で掠れ圧迫され、また力を取り戻していた。 希はワザと俺に見せつけるように舌を出し舐め上げたり、ちゅうちゅうと音を立ててしゃぶったりする。 めっちゃ恥ずかしい。 そんなところで感じるなんて。 俺、男なのに。

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