382 / 1000
第382話
「ひっ、ひーっ、はあっ…はあっ…はっ…
あーっ、腹痛ぇっ…
希、これいつの間に頼んだんだ?あの時か?」
「…そうだよ。斗真に似合いそうなヤツをセレクトしてたら枚数増えちゃって…つい、カートに入れてポチっと。」
「くっくっ…俺ってそんなに こんなパンツ似合うのか?」
「当たり前だろ?俺の斗真だぞ?
似合うに決まってんじゃんか!」
そこ、力説するとこか?
そんな…色っぽい潤んだ目で見つめンなよ…
お前がどんな気持ちで選んで注文したのか、わかってるから。
ただのエロ根性じゃないもんな。
「で?俺は遥さんからのプレゼントを穿いたが、今日の希のセレクトはどれだ?」
「…え?」
「だ・か・ら…どれを穿かせたいんだ?
他の男性からのプレゼントは気に入らないんだろ?」
「!!!!!」
「黙ってちゃわかんねーだろ?
コレか?それともコッチか?」
「…コレ…」
希が指差したのは、ベビーピンクの総レース…
これ、かなり手が込んでるぞ。
結構値段が張るやつじゃねぇか?
まぁ、値段なんていいや。
コイツが払うんだ。俺の懐は痛くも痒くもない。希の小遣いが減るだけだ、パンツ如きで。
フンっと鼻で笑うと、紐パンとそれを掴み
「ちょっと待ってろ。」
と言い残し部屋を出た。
紐パンは洗濯籠の中へ。
そう言えば…最初のヤツって、希の洗濯当番の日で…アイツてあらいじゃなくそのまま洗濯機に放り込んだのか?
後で聞いてみよう。
リビングでレースのパンツをもう一度前後にひらひらとひっくり返し見てから…ため息をついて穿き替えた。
どうしてこんな展開になってんだ!?
おおっ…ピッタリフィット!
遥さん、あなたのお陰でちょっとイケナイ方向に向かいそうですよ。
いや、突入してます。
ともだちにシェアしよう!

