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第382話

「ひっ、ひーっ、はあっ…はあっ…はっ… あーっ、腹痛ぇっ… 希、これいつの間に頼んだんだ?あの時か?」 「…そうだよ。斗真に似合いそうなヤツをセレクトしてたら枚数増えちゃって…つい、カートに入れてポチっと。」 「くっくっ…俺ってそんなに こんなパンツ似合うのか?」 「当たり前だろ?俺の斗真だぞ? 似合うに決まってんじゃんか!」 そこ、力説するとこか? そんな…色っぽい潤んだ目で見つめンなよ… お前がどんな気持ちで選んで注文したのか、わかってるから。 ただのエロ根性じゃないもんな。 「で?俺は遥さんからのプレゼントを穿いたが、今日の希のセレクトはどれだ?」 「…え?」 「だ・か・ら…どれを穿かせたいんだ? 他の男性からのプレゼントは気に入らないんだろ?」 「!!!!!」 「黙ってちゃわかんねーだろ? コレか?それともコッチか?」 「…コレ…」 希が指差したのは、ベビーピンクの総レース… これ、かなり手が込んでるぞ。 結構値段が張るやつじゃねぇか? まぁ、値段なんていいや。 コイツが払うんだ。俺の懐は痛くも痒くもない。希の小遣いが減るだけだ、パンツ如きで。 フンっと鼻で笑うと、紐パンとそれを掴み 「ちょっと待ってろ。」 と言い残し部屋を出た。 紐パンは洗濯籠の中へ。 そう言えば…最初のヤツって、希の洗濯当番の日で…アイツてあらいじゃなくそのまま洗濯機に放り込んだのか? 後で聞いてみよう。 リビングでレースのパンツをもう一度前後にひらひらとひっくり返し見てから…ため息をついて穿き替えた。 どうしてこんな展開になってんだ!? おおっ…ピッタリフィット! 遥さん、あなたのお陰でちょっとイケナイ方向に向かいそうですよ。 いや、突入してます。

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