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第383話

ドアを開けた俺を見た瞬間、希は真っ赤になり 「斗真…」 と一言。 オラオラ。 嫁の下着姿はどんなもんだ? お前が選んだ下着だぜ。 俺は希の側にゆっくりと近寄り、背中を向けて立つと、ワザとお尻を突き出して、挑発的なポーズを取った。 ふふん。どんなもんだ。 プリケツもいい感じでパンツに収まってるし。 背骨の両サイドに筋肉が浮き出る俺の鍛えた身体を堪能しろ! ぼすっ という音に振り返るとベッドの上に、鼻を押さえた希が仰向けに倒れていた。 「!?!?!?!? 希?希、どうした?」 「…斗真…ティッシュ…ティッシュ取ってくれ…」 慌てて渡してやると 「斗真…頼む…勘弁してくれ…」 おわっ!?やり過ぎて引かれた!? でも、どうしてティッシュ? 「色っぽ過ぎて…興奮して鼻血出た…」 「はあっ!?鼻血!? …お前、ティーンエイジャーか…」 希は、横に座る俺のお尻をすりすりしながら 「はあっ…お前って…サイコー! 何でそんなかわいいことする!?」 「『かわいいこと』って…別にそんなつもりはなかったんだけど… なぁ、鼻血も出たことだし、今夜はこのまま抱き合って寝ようぜ。 さっき一回抜いてるし。」 「えっ!?何で!?嫌だよっ!!!」 「大事をとって大人しくしろよ。 頭の血管切れたらどうするんだ?」 「やだよぉ、斗真…今夜は…だって…」 「明日の朝でいいだろ? ほら、何回でもパンツ穿いてやるから。 いいから、こっちに来て!早く!」 希は渋々俺の言うことを聞いて、布団に潜り込んだ。 多分『何回でも穿いてやる』に反応したんだろう。 俺もすぐ潜り込んで抱きしめ合う。

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