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第384話
少し冷えた身体は、二人の体温ですぐに温まってくる。
希は手を伸ばして満足そうに微笑み、俺の乳首を摘みながら下着を満遍なく撫でさすっていた。
ついでにといった感じで何で乳首を触る?
あぁ、捻るなって。
爪を立てるな、爪を。
そんなにうれしいのか?
コイツ、乳首&下着フェチだったのか…
今更ながら、次々と明かされる伴侶の性癖に少々たじろぎながらも、
(まぁ、仕方ないか。
今夜はお預け食らわしたし。
コイツが喜ぶならパンツでも何でも穿いてやろうじゃないか。
でも、乳首は加減しろ。
シャツに擦れて痒い。)
と心の中で文句を言いながらも、希の好きにさせてやっていた。
そのうち、希は乳首を舐め始めた。
その行為に、流石に俺もストップをかけた。
「…おい、希…舐めるの止めろ。
もう、さっきから散々弄ってんだから、満足しただろ?
そんなにされたら、シャツに擦れて痛くなるって。
絆創膏なんか貼るの嫌だぞ。
あれ、蒸れるし痒いし…」
ふと顔を上げた希は
「だってぇ…」
と言ったっきり、むうっと頬を膨らませた。
幼児か!?
お前、何歳だ!?
「ほら…ぎゅうってして…ケツ、撫でてもいいから。
今夜はこのまま…な?
いい子だから…」
希を抱え込むと、はあっ と大きなため息が聞こえ、するりと手が腰に下りてきた。
足に当たるカタイモノは、今は無視だ、無視。
さわさわと撫でるその手は、触り方がイヤラシイ。
「…希…触り方イヤラシイ。」
「…『撫でていい』っていったじゃないか。」
「あー、そうだったな。明日の朝…な?
希、お休み。いい夢見ろよ!」
後は希の思うように触らせていたが、段々と重くなる瞼には勝てず、夢の世界へと誘 われていった。
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