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第393話
軽くちゅっちゅっとバードキスを繰り返し、揺れる楔を追いかけてはまたキスをする。
カリ首に舌を沿わせて一周し、上目遣いで希を見ると、俺の髪に手を絡ませて蕩けるような目で見下ろしていた。
あぁ、感じてる。
俺の愛撫で希が感じてる。
口から溢れ出る熱い吐息を聞いて、俺の楔もムクムクと大きくなっていた。
もどかしくて俺の腰もゆっくりと揺れ始めた。
もちろん息子は…ちゃんと育っている。
「くつっ…斗真…すっげぇ気持ちイイ…
あぁっ…これだけで、またイきそう…」
うれしい。
俺は、きっとフェラは上手じゃない。
それでも“気持ちイイ”と愛する伴侶が褒めてくれた。
一旦口を離し、さっき暴発した希の愛液がへばり付いている楔全体をしゃぶってやった。
ぴくぴくと天を向く剛直な棒を宣言通り綺麗に舐めとった。
俺の唾液で、てろてろに光る楔は益々雄々しく天に向かって反り勃っていた。
もう一度カリ首を咥え直し、括れた所からてっぺんの小さな穴に向かって舌先を滑らせていく。
その穴から、普通なら決して美味しいとは言えない苦い液体が染み出してきて、俺の口内を侵していく。
俺にとって、その液体は媚薬。
思考能力がだんだんと停止していき、希を愛することしか考えられなくなる。
いつから抵抗がなくなったのか。
いつから女を抱けなくなったのか。
希に初めて会った時からだ。
男だろうが上司だろうが何だろうが、そんなことどうでもいい。
俺が愛して止まないのは目の前のこの男だけだ。
俺の纏わりつく舌から
絡まる唾液から
吸い付く唇から
俺の愛よ、希に流れていけ!
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