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第395話

しかもそれが嫌じゃないなんて。 希は俺を傷付けないように、ゆっくりとゆっくりと指を粘膜に馴染ませていく。 希の指が1ミリ毎に進んでいく度に、俺の中が反応して、希を受け入れる準備を始める。 指にちゅうちゅうと吸い付く襞から、じっとりと何かが溢れ出てくるような気がする。 お腹の奥から疼く、この高揚感は何だろう。 今日の俺は変だ。 妙に希を欲している。 あぁ…もうどうしようもなく、希に、希のオンナに変えられた… 同じ性で、同じモノが付いたこの身体を… 「んっ…希ぃ…」 「痛いか?気を付けてるんだけど…ごめん。 一回抜くよ。」 「違うよ、違うんだ。 俺、何か変だよ。いつもと何かが違う。 …本当にオンナになっちゃったのかな? 希がほしくてほしくて堪らなくって、中の襞もお腹の奥も疼いて仕方がないんだよ… 希…俺、どうしよう…」 「…斗真…そんなに煽るな… その疼き、止めてやるから…覚悟しとけ。」 希の顔付きがオトコに変わった。 不意に喉元に喰いつかれた。 ぴりりという痛痒さに、キスマークを付けられていることを知る。 そうしながらも、お互いのモノを合わせて腰を動かすもんだから、敏感な皮膚の海綿体はすぐに爆ぜる準備を始めてしまう。 「あっ、希…イっちゃう…イっちゃうよぉ」 鼻に抜ける甘えた声で懇願すれば、髪を掻き上げられて、おでこにキスをされた。 希の身体は熱の塊のように熱くて、触れる素肌が火傷しそうだ。 無数に散らばる赤い花びらは、希の所有の印。 これがある間は、俺は希のものだ… 鎖骨をつーっとなぞられて 「斗真…何があっても離れない。 死んでも…黄泉の国まで追いかけて行くよ…」 「じゃあ、あっちの国の食べ物は食べないで待ってるから…迎えにきてくれよ…」

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