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*補足*
第395話の二人の会話について…
古 の神記…
深く愛し合っていた夫婦神の妻神が亡くなった。
嘆き悲しんだ夫神はその行方を捜し黄泉 の国(=あの世)へ辿り着く。
だが、愛しの妻神は
『こちらの国の食べ物を食べたから帰れない。でも愛するあなたがわざわざ迎えにきてくれたのだから、こちらの神にお願いをするから待っていて下さい。
ただし
この扉を絶対に開けてはなりません』
と言い残し、扉の向こうに消えていった。
待てど暮らせど戻らない妻神を心配し、夫神は開けてはならぬと言われた扉をついに開けてしまった。
ところがそこに横たわっていたのは見るも無残な妻神の姿…
という神代のお話。
希はこのお話から、『黄泉の国』という言葉を使ったのでした…
そしてそれを受けて、斗真は
『あっちの国の食べ物は食べないで待ってるから…迎えにきてくれよ…』
という台詞を返すのです。
あの世に行っても迎えに来て…という切なる想い。
思いが昂ぶり、お互いを求め合う二人なのでした。
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