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第399話

ローションを足しながら、希がゆっくりゆっくりと抽挿を始めた。 湧き上がる水音に赤面しながらも、時間をかけて俺を愛そうとしてくれている希が愛おしくて堪らなくなった。 「希…」 「どうした?まだ痛いか?」 「…ううん、気持ちイイ。キス…して。」 ふっ と微笑んだ希は、俺に覆い被さると優しくキスをしてきた。 下半身は小刻みに、ゆるゆると動かしながら。 ぬるりと入ってきた舌先が、上顎をなぞるから擽ったくて、首を竦めて逃げようとすると、顎を押さえつけられて拘束される。 上も下も犯されて、段々と息も荒くなってくる。 キモチイイ オレ、スゴクキモチイイ ノゾミハ? キモチイイ? 片言のように問えば、唇を少し重ねたまま 「メッチャ気持ちいいよ。 キスも。コッチも。 お前の中、最高!」 今度は乳首に吸い付いて、指でくにくにと弄られる。 「…だから…そこは、やり過ぎたら」 「擦れて痛痒くなるんだろ? 加減するから…」 舌先で転がされ、唾液で濡れた乳首を指の腹で擦られると、身体の奥から生まれてくる甘い痺れに腰が動き出す。 「んっ…あんまり…するなって…あっ」 艶めかしい声に、希の突き上げも強弱を増してくる。 胸も下も攻められて、快楽の沼に堕ちて行きそうだ。 好きな男にいいように弄られ、それが嫌だと抵抗できない。 もっとほしいと喘ぐ俺は、希の腕を掴み、腰を振り『感じているんだ』と訴えていた。 希は、ふいに揺れていた俺自身を掴み、扱き始めた。 「…希?」 「ココも愛してやらないと。 放っておくと拗ねてしまうからな。」

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