400 / 1000
第400話
「あっ…イきそう…っていうか、軽くイってる…から、それ以上されたら…おかしくなるっ…」
「イってるとこ、見せろよ。
俺しか見ないんだ。
…他の誰にも見せるつもりは更々ないからな。」
希は片手で腰を掴み楔を打ちつけながら、もう片手で俺のぬるぬるになった楔を扱き、攻め立てる。
身体の中からと外から希に擦られ、どこから快感の渦が巻いているのかわからない。
甘い電流は背中を通り脳髄までびりびりと絶え間無く流れ続け、ないはずの女の印がお腹の奥できゅんきゅん疼いている。
希の出す精液を全て搾り取って、俺の中に根付かせることができるなら、どんなにいいだろう。
懇願しても叶うことのない願い。
それはもう、二人の中で納得して解決していることだけれど、やはり希に悪いと思う自分がいる。
けれども今は…
ずっと与えられるこの快楽に身を置いて感じていたい。
俺が愛するのは、目の前のこの男だけだと。
希の抽挿が激しくなる。
パンパンという破裂音が大きくなっていく。
当たる部分もただキモチイイ。
襞を引っ掻くように、ごりごりと擦る刺激が堪らない。
苦しいはずの圧迫感まで気持ち良さに変わる。
スライドが大き過ぎて、最奥までその熱が届いている。
そんなとこまで入っていくなんて…
もう、イきそう…
希に擦られている先端に熱が溜まっていく。
射精感が高まり、ぐっと膨れて…
「ああっ」
俺が希の手に白濁の液を散らすのとほぼ同時に、俺の中で一際大きくなった希が熱い飛沫を叩きつけるように吐き出した。
どくどくと奥まで注がれている…
ともだちにシェアしよう!

