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第432話
擦れ合う二本の楔からは透明な液がしとどに流れ、下半身をぐっしょりと濡らしていた。
お互いの下生えに絡んだそれらは、擦れる度に摩擦を起こし、肌に密着しては違う快感を与え合う。
希の手が俺の手を掴み、二本を合わせて包み込んだ。
ぬるぬると上下に擦られ始め、息が荒くなってくる。
ふー、ふーと息を逃すような熱い吐息が肌に触れ、ぶるりと身震いする。
加速するその動きに身を任せ、快感に酔いしれる。
イきたい…でも、中にほしい。
あ…出そう……出るっ!
「中に」と口に出そうとしたその瞬間に、びゅくびゅくと白い液体が飛び散った。
ほとんどを手の中に吐き出して、はぁはぁと大きく息をつく。
俺の手を解放した希は、その白濁の液を俺の後孔になすり付け、指を一本ずつ つぷつぷと入れ込んでいく。
さっき風呂場で解し終えている蕾は、ヒクつきながら希の指を三本とも全て飲み込んだ。
グニグニと指が何かを探している。
その先にある快感を身体は覚えていて、中が蠢き始めた。
コリコリと擦られた瞬間に甲高い声が迸り、背中が仰け反る。
その空間を掬い取られて突き出された胸に、希が食らいつく。
乳首を齧り取られそうな舌技を施される。
上も下も、希の思うがままに嬲られる。
もう、頭はオーバーヒートしそうに沸騰している。
希の舌は何か別の生き物のように妖しい動きを止めない。
吸い付かれ、噛まれては舐められる。
一瞬で芯を持った乳首は、愛撫を待ち兼ね尖り切っていた。
「あ…いゃぁ…くっ…うっ…」
与えられる快感に腰が揺れる。
もう、止めようとも思わない。
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