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第435話

楔に擦り付けられた希の愛液と、足されたローションとが合わさり、抽挿の激しさで後孔からは、白い泡が立っていた。 じゅぶじゅぶと聞くに耐えない音がするが、これも愛し合うシルシだと、聞こえないフリをする。 掴めずにシーツを滑る手をやっと上に上げ、枕を掴んで衝撃に耐えている。 内臓を引き摺り出されそうな勢いで引き抜かれ、また体内に収まっていく希の楔。 まるで元からそこにあったようなハマり具合に感動すら覚える。 うっ…また大きくしやがって… ぐんと嵩を増した希自身は、今まで以上に襞を潰してこそげ落とし、簡単に道を作って奥へ奥へと入っていく。 直腸の端まで届き、その奥まで侵入しそうな動きに、少し怖くなってきた。 「…っ、希っ、希、待って…」 「…くっ…どうした?斗真…」 「っつ…怖い…それ以上入ったら…怖い」 「大丈夫…俺に、俺に委ねて…一緒に、気持ち良くなろう… 力抜いて…」 優しい声音と肌を滑る指先。 俺は涙で潤む目で見つめ返し、そっと頷いた。 少し萎えた俺自身を希はそっと握り込むと、扱き始めた。 優しく緩急を付けたその動きに、再び力を取り戻した俺自身は、また熱を持ち弾けそうになってくる。 潰される襞はすぐに起き上がっては、希の楔に纏わり付く。 外と中から与え続けられる快楽に、身を捩り、悶え、嬌声を上げ、乱れ狂う。 熱を放出したいと先端が叫んでいる。 掠れる声が劣情を煽り、快楽の海へと引き込まれていく。 希…もっと…もっと、俺の中へ… 『お前は俺のものだ』とマーキングしてくれ… 俺の中の希が初めての場所へ到達し、熱が増した。 そして、最奥へ叩きつけられるように吐き出された欲を感じながら、俺も達し、そのままブラックアウトした…

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