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第469話
「はいはい、おはよ♡」
首や腰に纏わりつく希を適当にあしらいながら、卵焼きが焦げないようにまな板に乗せた。
「お前は猫か?犬か?少し落ち着けよ。」
ぐるぐると喉を鳴らす音さえ聞こえてきそうな希は、固く重量のあるソレを俺の下半身に擦り付けている。
「…斗真…」
耳元で名前を呼ばれて、ぞくっ と身体が反応する。
敢えて平静を装い
「…ほら、支度しないと遅刻するぞ。
いい子だから…な?」
布越しに触れてやると、ぐいぐいと押し付けられる。
あぁ…そんな切なそうな目をするなよ…
わかってる、お前の気持ちはよーーーくわかってるから。
朝っぱらから盛るバカ犬に辟易しながらも触っていると、じわりと湿ってくるのがわかる。
ホントに、コイツはっ!
下から睨め付けても、切なげに眉間に皺を寄せて、益々擦り付けてくる。
ああっ、もうっ!
無言でぐいっと希を引っぺがし跪くと、俺が怒ったと勘違いしてフリーズする希のズボンと下着を一気に引き摺り下ろした。
てらてらと光る先端が揺れている。
両手を添えて、ひと口で咥え込んだ。
「えっ?斗真?うそっ!?えっ?」
頭上から疑問符のついた言葉が降ってくるが無視して、手で扱き口を窄め追い上げる。
俺の頭を掴んだ希が「うっ」と呻くと同時に、一瞬膨らんだソレから、口一杯に粘つく液体が雪崩れ込んできた。
苦い…青臭い匂いが鼻に付く。
ケホケホとむせながら見上げると、呆然とした希が
「斗真…ご馳走様…違う…お粗末様でした。」
なんて言うもんだから、おかしくて笑いが出てきた。
ひとしきり笑った後、希を風呂に追い立て、弁当を詰めていった。
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