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第477話
早々とワインは空になった。
続いて出された二本目のワインもまた美味しくて、さっき『お腹一杯だ!』と喚いていたのに、つまみを取る手も進んで、一体胃がいくつあるのかと訝るくらいだった。
酔いがまわるにつれ、希と翔、俺と智に分かれて、何やらこそこそと話をしては、笑ったり仰け反ったり、肩を叩きあったり…
俺は今までの希とのことや、記憶喪失になったこと、矢田に殴られて入院したこと…等々、全てを打ち明けた。
智も、翔と出会ってからのことや、結婚式前日のアクシデントのこと…言いにくいであろうことも話してくれた。
旧知の間柄のように打ち解けあって、お互いのことを喋っていた。
それは当然、アッチの話題にもなっていく訳で…
「…でさ、遥さんにいただいた下着がきっかけでさ、希があれこれいろんなエッチな下着を通販で買って…」
「でも、それ、喜ぶんだろ?
時々はいいんじゃないか?刺激になってさ。」
「刺激になりすぎるんだよ!うちの駄犬には。
で、拒否したら拗ねるし、いじけるし。
同い年ってこうなのかな…」
「うちも似たようなもんだよ。
一才や二才違ったって変わらないさ。
とにかくヤりたがるお年頃なのか、毎晩のようにモーションかけやがるんだ、アイツ。
性欲強過ぎて、翌日の仕事に差し障るから、休みの前日限定にしてるんだけど、ついつい流される時があって…
反省する賢者タイム…いや、その前に潰されてるから、気が付けば朝。」
「あぁ、わかるっ!
流されて気が付いたら朝…ってよくあるんだよ…
また、持っていき方が上手いんだ。
『俺のせいじゃないよ、お前がしてって言うから』的な。」
「うんうん。駄犬のくせにな。」
あははっ
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