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第479話
「何か…悪寒と嫌な予感がする…」
「智、風邪でも引いた?」
「…いや…こんな時は、翔が良からぬことを企んでいる時なんだ…
あっち見てよ。
二人でハグして背中叩き合ってるし…
攻同士、意気投合したみたいだぞ。
ヤバい…斗真、いろいろと気を付けとけよ。
翔が良からぬ入れ知恵したかも…」
「いや、その逆かも。
…ほら、あの紙袋…何か訳ありの物、チェックしたみたいだぞ…
止めれなくてごめん、智。」
「うっ…覚悟しとくよ…
なぁ、斗真。俺達、本当に苦労するよな。」
「うん、本当に。
でもさ…それを許しちゃう自分がいるんだよなぁ…惚れた弱みとでも言うのか…」
「確かに…愛ってすごいよな…」
「はぁっ…あの絶倫駄犬め…」
妙に気が合って、すっかりお互いにボロボロと本音が出まくっていた。
初対面の時も、親友…いや、戦友に近いのか…になれそうに思っていたが、今、こうやって封印したい過去の話ができるくらいに信頼関係ができていた。
俺は、トラウマになってた矢田とのことも、智に話すことで、どうやらリハビリになっている…そんな感じさえしていた。
俺は、この手の話をぶっちゃけて話せる相手に初めて会えてうれしくて、胸の内を吐き出してスッキリしていたのだ。
そんな俺の思いが伝わったのか
「斗真、聞いてよぉ〜…
アイツ…ま・い・に・ち!毎日、仕掛けてくるんだよ…
平日はさ、次の日の仕事が気になって、そんな気分になんてなれないのに、盛りまくってさ…
だから『週末だけ』ってルールにしてるんだけど…
言うこと聞かないんだよ…
…仕方ないから、時々はお相手するか、手か口で抜くか、妥協してるんだけど…」
うわぁ…本人達目の前で生々しいよぉ…
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