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第492話
「くうっ…斗真…緩めろ…」
ふるふる震えながら希が呻いた。
…中の希自身が収縮し、奥に生温かいモノが溜まっていくのを感じた。
今の締め付けで、希が達してしまったようだ。
気になって心配になって思い切って聞いたのに、オマケに素直な気持ちを伝えたのに…揶揄われて頭にきた俺は、みっちりと繋がっていた楔を無理矢理 自ら引き抜いた。
ぐちゅ という音とともに開かれた穴からは、希が出した白濁の液が溢れ出し、太腿を流れていく。
「…斗真?」
希は、俺の行動を不思議そうに見つめていた。
「…か。」
「え?何?どうしたの、斗真?」
「希のばかっ!!」
逃げ出そうとした俺の腰を咄嗟に捕まえた希は、俺を抱きかかえ、身動きできないほどに抱きしめた。
「離せよっ!」
「やだっ!絶対に離さない!
殴られても蹴られても、絶対に離さないっ!」
…『殴られても蹴られても』
その言葉に、俺は抵抗するのを止め、脱力して希の膝の上に座り込んでしまった。
その拍子に、お互いの屹立が擦れ合った。
甘美な痺れが背筋を走り、俺はそのまま希の胸に倒れ込んだ。
後孔からは、まだ とろりと液体が流れ出る感触がする。
希は、俺を宥めるように背中を摩り、耳元で優しくささやく。
「…ごめん、揶揄ったんじゃない。
いつも素直にそんなこと言わないお前にびっくりして…かわいくって愛おしくって。
俺のこと、そういう風に思ってくれてたんだな…ありがとう…
俺の唯一の愛する伴侶…斗真、愛してるよ。」
俺は返事の代わりに、ぎゅっと抱きついた。
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