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第494話

ゆっくり温まってから、身支度を整えて寝室に戻ると、換気も終わり既にシーツも交換され、清められていた。 「希ー!ありがとう。ごめんなー!」 「うん!いいよー!大丈夫だからー!」 大声で叫ぶと、ベランダから返事が聞こえた。 洗濯干してくれてたんだ… 部屋に戻ってきた希は 「それにしても…『臭い』はちょっとショックだったな… まぁ、確かにそうなんだけど…」 とぶつぶつ言っている。 「ごめんって…言い方、悪かったよ。」 ごめんね…と抱きつくと、満更でもない顔をして抱きしめてくれた。 「俺もシャワー浴びてくる。 匂いのせいで斗真に嫌われるのはイヤだからな。」 パチンとウインクをして希が行ってしまった。 冷蔵庫から、水のペットボトルを取り出して、一気に半分くらい飲み干した。 ん…俺の言い方も悪かったよな。 暫し反省をしつつ、ソファーでのんびりと過ごしていた。 どのくらい経っただろう、希が出てきた。 俺の好きなフレグランスを纏って。 何だよ…そのドヤ顔。 そんなに『(くさ)い』がショックだったのか… だって、『』は独特だろ!? 俺も同じモノを吐き出すけれど、やっぱ苦手なんだよな… あ…希のを飲み込む時は別。 愛しい男のモノは別物だ。 「とーまぁ♡」 …おい、いつもより匂いがキツいぞ。 気にして振り撒いてきたな。 纏わりつく希に抱っこされて、その台詞を言い掛けたが止めた。 言えばまた傷付くだろう。止めとこ。 希の手が、俺の身体を弄り始めた。 もー…夜まで待てないのかよ。 …まぁ、いいや。 どうせ明日も休みだ。 希の好きなようにさせてやろう。 ぐだぐだの一日があってもいいじゃん。 とにかくぴったりとくっ付いて、イチャイチャが始まった。

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