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第495話
しつこい…とにかく、ねちっこい。
粘着質な愛情と同じで、触り方もイヤラシイ。
希は俺を後ろから抱きしめて、膝に足を掛けて軽く開脚させている。
真昼間の明るいリビングで、次第に息が上がっていく。
さっき、抜きっこし合って吐き出したばかりだというのに、俺自身は再び反応し始めた。
希は、Tシャツの上から探り当てた乳首をカリカリと爪で引っ掻いてくる。
布が擦れて、びりびりと甘い痺れが走っている。
「あっ…希ぃ…そこ、ダメだ…」
「ふふっ。斗真、布で擦れるの好きだもんな。
ココもいいだろ?」
片手を下に滑らせると、形を変え始めた俺自身を下着の上からトントンと軽く叩き始めた。
「はっ」
まるで楽器でも奏でるように…そうだ、希はピアノが得意だった…朦朧としていく意識の中で、それを思い出した。
指先が軽やかに陰茎を撫でる。
じわりと下着の色が濃く変わってきた。
ヤバい…先走りで中がぐちゃぐちゃになってきてる。
「…はっ…はぁっ…希…っ…」
荒い息遣いで、希の名を呼んだ。
すると希の手が、するりと下着の中に潜り込んできた。
「あっ、あっ…ばかっ、止めろよっ…」
ぬちゅっ と滑る音が聞こえ、やわやわと扱かれ始めた。
ベトベトになった俺自身を弄ぶ希の指は、楽しそうに動いている。
乳首を引っ掻いていた手は、いつの間にかTシャツの中に入れられ、直に触られている。
コリコリに尖り切った突起を摘んでは離し、捻り上げ、先端に爪を引っ掛けて小刻みに揺らされると、絶え間なく甘い電気を流されているように気持ち良くて堪らない。
「あっ…んっ…希…ダメっ…んふっ…」
耳元で悪魔がささやく。
「…ホントにダメなの?じゃあ、止めてもいい?」
ふるふると震えながら首を捻り…(その頃にはもう、感じ過ぎて頭も働かなくなっていた…)
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