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第497話
俺に被さってくる男の胸筋や六つに割れた腹筋が視界に入り、素直に『綺麗だ』と思った。
それが言葉に出ていたんだろう、希が
「お前の方が綺麗だ。」
と言ってキスしてきた。
両手を伸ばして、希の身体をぺたぺたと触っていると、その手をぐっと掴まれて、股間に持っていかれた。
硬化した弾力のある物体を握らされる。
うっ…デカい…もう、こんなにしやがって。
ちら と希の顔を見ると、マジな目で…鼻息も荒くふーふーと肩で息をする始末。
あ…煽っちまったか…
こりゃあ、『潰されるコース』決定だな…
希は俺のことが大好きで、いつも『どうやって俺をその気にさせてエッチに持っていくか』しか考えてないんだ。
…自分のせいだ。仕方がない。
口にチャックがほしいよ、全く。
半ば諦めの境地で、握らされた楔を擦ってやる。
ほら、気持ちイイのココだろ?
もう、ぬるぬるの楔は滑りが良く、また少し大きくなったような気がする。
ヤバい。
完全に啼かされる。
俺に扱かせながら、希は耳朶を甘噛みしては、首筋や喉の辺りを舌先でなぞっていく。
喉なんて、動物だったら急所だろ?
そんなとこ、じわじわと責めてくるなよ。
『猛獣 希』(普段は最高にデキるイケメンサラリーマン。斗真に関してはデレて理性を失う。時々凹む。特効薬は斗真の愛のみ。)
こんな札付けて、檻に取り付けてやろうか?
くっくっくっ
考えてたらおかしくなった。
「どうした?擽ったい?」
「…くっくっ…違う。
お前、普段とギャップあり過ぎ。」
希は、ぷうっと膨れっ面をしたが、次の瞬間
「斗真…笑えないくらいに啼かしてやる。
あ…優しく、たっぷりとな…」
しまった!
またスイッチ押した…
希の体重が掛かるのを感じながら、明日寝込むことを覚悟した…
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