498 / 1000

第498話

どのくらい交わり続けたのか、気付いた時には外はもう真っ暗で。 冗談抜きで、指一本動かせない状態だった。 重だるい腰 何かまだ挟まっているような後孔 全身の倦怠感 ひりひりと痛む喉 瞼を動かすことすら億劫で、時折目を開けては、希が俺の様子を見に寝室を出入りする様を見ていた。 マジでヤりやがって。 確かに、確かに優しかった。 痛がることや俺の嫌がることはしなかったし。 だけど…だけど…それにしても… しつこい!!! しつこ過ぎる!!! こんなになるまで抱くことはないだろ!? どんだけ盛って、どんだけ溜まってんだよっ! 三回目までは覚えてるけど、俺なんて、何回イかされたかわかんないんだぞ!? もう、しばらく出ないよ…今ヤったら血ィ出るわ。 「とーまぁ…起きれる?」 猫撫で声が降ってくる。 こんな状態で起きれる訳ねーだろ!? 目を瞑ったまま寝ているフリをして無視する。 希はベッドの端に座り、俺の頭を撫でながら 「斗真…お前があんまりにも、かわいらし過ぎて、セーブできなかった…ごめん… お前、マジで俺の天使… 潤んで官能に打ち震える瞳は宝石みたいで… 吸い付くような肌はどこを触っても滑らかで… 俺を優しく包み込むのに、きゅうっと締め上げる最高のケツ穴… どこを嗅いでもイイ匂いで。 俺を求めるあの扇情的な顔は反則だよ。 恥ずかしがるお前も、淫らに善がるお前も、美しくて綺麗だ…」 ふうっ とため息をついて、俺の髪の毛にキスする希。 わかった、わかったから。 頼む、それ以上言うな。 頭が沸騰する。 希…お前の変質者レベルの愛情…どうもありがとう…

ともだちにシェアしよう!