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第516話

洗い物をする俺の背後から熱い視線を感じる。 完全に『視姦』されている。 ええぃ!さっさと済ませるぞ! ガチャガチャと音を立てながらも割らないように気を付けて、やっと片付けを終えた。 「さぁ、もういいだろ?気が済んだか?」 と後ろ手でリボンを外しながら振り向くと、めっちゃ至近距離に希の顔があった。 「うわぁーーーっ! なっ、何だよ、希!そんなトコに立ってたらビックリするじゃないかっ!」 物も言わずに、希が俺を抱きしめてくる。 「希?希…どうした?甘えんぼさんか?」 それに答えず、希は俺を抱いたまま、外したリボンをまた結び直した。 「外しちゃダメだよ…かわいいんだから… ちゃんと見せて…」 「もういいだろ? これ…無茶苦茶恥ずかしいんだけど…ある意味真っ裸よりもヤラシイかも…」 希はそれに答えず、いきなり俺を抱き上げた。 「うわっ!こら、希っ、下ろせ!」 ずんずん進んで行先は寝室… 予感はしてたがやはりそうなのか!? でも… それを待ってた俺がいる… 俺の上に跨って、物言わず服を脱ぎ捨てていく。 次第に露わになる美しい肉体。 見惚れる俺に満足しているのか、希の口角が上がっている。 下着を脱ぐと、完全フル勃起の御大将がぶるんと姿を現した。 思わずゴクリと唾を飲み込んだ。 「さて、斗真…そろそろ仕上げといこうか… 痛くならないようにするから、俺に任せて…」 エプロンを捲り、俺の下半身を露出させる。 俺のだって、ほぼ完勃ちだ。 ぴとっ と希自身を俺にくっ付けてきた。 弾力のある熱い塊を押し付けられて、身体がぶるりと震えた。

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