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第518話
ジンジンと痺れる乳首を希はまた口に咥え、今度は口内で優しく転がし、舌先で舐め回している。
痛みと気持ち良さ。
それを時間を掛けてやられるから、また、じわりと熱が燻り、溜まってくる。
右、左、右…
交互に弄られて、もう、どちらからの刺激なのか、わからなくなってくる。
漏れる喘ぎ声を塞ごうと、両手を口に持っていくのに、やんわりとそれを外され、希の首に回され、希を抱きしめる形にされると、ますます乳首が密着して、舐め回していたのを ちゅうちゅう吸われていく。
何も出ないはずなのに、そこから何かが抜け出して、希に全てを委ねたくなってくる。
吸い出されたのは羞恥か?理性か?
「…あっ、あ…ああっ、あ…」
掠れた高いトーンの声が零れ落ちる。
へそ周りもくるくると撫でられ、俺自身は天を向き、今にも爆ぜそうになっていた。
「の、ぞ…み…ダメ、だ…もう、イ、く…」
必死で、拒絶の言葉を紡ぐが、それとは裏腹に、挑発するように、ぐいぐいと希に胸を押し付けていた。
「あぁ…わかってるよ、斗真。かわいい…
一緒に、イこうな…」
夫の優しい声音は、俺を更に昂らせ、一度も触れられていない後孔が、ヒクついているのが自分でもわかる。
二人のものを合わせられ、擦られて、あっという間に、白濁の液を撒き散らした。
俺と希の腹や胸に、べったりとついた粘着質の白い液体をぼんやりと見ながら、はぁはぁと息を踊らせる。
「気持ち良かったな、斗真。いい子いい子。」
吐き出したというのに、まだ俺自身は固いままで、芯を持っていた。
さっきから後孔が疼いて堪らない。
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