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第522話

「気持ちイイ、すっげぇ気持ちイイ… 何にもしてないのに、中が勝手に蠢いて… 斗真が俺にいっぱいキスしてくるよぉ… 堪んねぇ…クセになるわぁ、これ… この間よりずっとイイ! …なぁ、俺は滅茶苦茶気持ちイイんだけど、斗真は? 斗真はどうなの?」 希が俺を目を見つめて聞いてくる。 「…イイに決まってるだろっ!? 俺だって、イきそうなくらいに感じて うっ…」 「斗真っ、どうした!?」 「叫ぶな、ばかっ…振動で、中が…擦れて震えて…あっ…くっ…」 ふるふる震える俺をそっと抱きしめた希は、ささやくように 「ごめん…でも、お前も感じてて…俺はうれしい。 斗真、最後までしてもいい?動いていい? 俺、もう、持ちそうにないよ…限界だ。」 「そんなこと…一々聞くなよ…俺も、希と一緒にイきたい… 俺を…愛して…」 希は俺の鼻先に、ちゅっ とキスすると、腰を掴んでグリッと回し入れた。 「うわぁっ…」 遠慮のなくなった希の抽挿が始まった。 ただでさえ、快楽に溶けて自制が効かなくなっているのに、トドメを刺すその動きに翻弄される。 「あっ、のぞ、みっ…つ、つよいっ!!!」 目の前をチカチカと星が飛ぶ。 感じ過ぎる身体は、自分のものではないみたいだ。 ふわふわと心許ない無重力の空間に浮かんでいるのを希の手で引き寄せられる。 「ひうっ」 ごり っとある部分を擦られ、背中が仰け反る。 しつこいくらいにそこばかり責められる。 「あっ、やだぁ…そこっ、そこはっ…あんっ」 俺の嬌声が甘く響く。 徹底的に俺を責め立てる希は、その動きを止めない。 それどころか、スピードは更に増していく。

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