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第549話
さっきよりも…太さが増している…
ふるふると震えるソレが愛おしくて堪らない。
同じもの、付いてるんだけどな。
口に含んでは離し、ちゅっ ちゅっ とキスを繰り返す。
「ふふっ…斗真…擽ったいよ…」
希が俺の髪の毛に指を絡ませながらささやく。
カリ首をなぞるように舐め、裏筋にもねっとりと舌を這わせる。
時折、うっ とか、くうっ とか、希が甘い吐息を吐き、俺の口淫で希が感じていることに満足して、益々その動きを加速していく。
散々嬲りまくり、希の腰が揺れる頃には、それに比例するように俺自身も透明な先走りで濡れていた。
「斗真っ…もう、もう、出そう…」
希が上擦った声を出した。
俺はそれには答えず、『いくらでも出せよ』という思いで、吸引の力を更に強めた。
「うっ」
低く抑えた声とともに、俺の口の中に、あの慣れた苦味が広がった。
びゅくびゅくと吐き出されるそれらを全て飲み込み、残りのものを全て吸い出すように小さな穴に吸い付けば、「くっ」と堪えた声が聞こえ、希の身体が数度ぶるぶるっと震えた。
はあっ はっ はあっ
荒げた息と、上下する肩の動きが、希の絶頂を伝えてくれる。
「…はぅ、はっ…斗真…ごめん、飲んだ?」
少し萎えた希自身から口を外した俺の口元を拭い、愛おしげに頬を撫でてくれる。
その手の平に甘えるように擦り付けば、俺の脇の下に手を差し込んで抱え上げ、ベッドに横たえた。
抱え込まれた胸に頬を当てると、早鐘のように打つ心臓の音が『気持ち良かった』と伝えてくれる。
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