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第557話
ねっとりと嬲られる口内は、もう希を受け入れている。
ぬらぬらと蠢く舌先に犯され、恥ずかしながらそれだけで軽くイっている。
微痙攣を起こしている俺自身を感じたのか、希がうれしそうに微笑んだ。
「斗真、すげぇ気持ちイイよな…俺も、すっげぇ気持ちイイよ…」
希はそう言って俺の手を取ると、自分自身に引き寄せた。
生まれたままの姿で待っていた希の楔は、もうすっかり完勃ちで、切っ先は既にぬるぬると先走りで濡れていた。
「…希も…俺がほしかったんだろ?
昨日から待たせてたもんな。
ごめんな、あんなことになって。」
とろりと濡れた小さな穴をぐりぐりと抉り、張ったカリ首をなぞってやると、はあっ と大きく息を吐きながら
「…あぁ、ほしくてほしくて堪らなかったよ。
でも、斗真の家族は俺の家族だから。
俊兄達が幸せになれば、それでいいんだ。
それに…待った分、楽しみは倍増するからな…
斗真…今日はたっぷりとお前を堪能させてもらうよ。」
「…歩けるくらいには手加減してくれ。
そうでないと、掃除も洗濯も何もできない。」
「家のことくらい、俺がやるから…
…な?いいだろ?斗真…ちゃんと愛させて…」
「…仕事に行けなくなったらどうするんだよ。
もう、有休は使えないからな。
それに周りの目もあるし。」
「…わかった。程々にするから…とにかく斗真を補充させて…」
本当かよ…怪しい…
どうせ『程々に』って言いながら、自分の気が済むまで、思いっきり抱き潰すんだろうが。
ぷいっと横を向いて拗ねたフリをすると、抱きしめて髪を撫で、優しくキスをしてくる。
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