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第582話

昂ぶった分身を腰を揺らして擦り付けてきた希は 「俺の元から黙って逃げ出した罰…受けてもらうよ、斗真。 もう、二度と逃げ出さないように、俺の形をしっかり刻みつけてあげる。」 そして俺の両膝を折り込むとヒクつく蕾に口をつけた。 「うわっ!ちょっ…待って!ダメだって! それは嫌だっ!」 身体を捩って逃れようとするが、がっちりと押さえ込まれて動けない。 希の与える快感に慣れた入口は、嬉々として舌先を受け入れる。 「あっ…待てって!あっ…嫌だっ…あっ…」 器用に唾液を流し込み指も差し入れてくる。 こんなビジネスホテルには、ローションなんてないから… まだ柔らかい入口は、すぐに希の舌を指を受け入れ、あっという間に解れた。 「すげぇ…とろとろ…かわいい、斗真。」 ずぶずぶと遠慮なく二本の指を差し込み、すかさず固くなったしこりを見つけた希は、ぐいっとそれを押した。 「あああっ!」 目の前がチカチカとして、背中が反り返る。 希は、余韻に震える俺の下半身を抱え込むと、カリカリと引っ掻くように攻め立ててくる。 「あっ、あんっ…あっ、あああっ…あ…」 気持ちイイ もっと、もっと弄って…そこ… 身悶えしながら涙目で訴えた。 ふっ と笑みをこぼした希は、二本の指をパラパラとリズミカルに動かし始めた。 「ひうっ」 一点だけを攻めていた今までと違う刺激が全身を襲う。 がくがくと痙攣を起こし感じ続ける俺。 揺れる切っ先からは、白濁の液がぴゅくぴゅくと我慢できずに噴き出していた。 それは、希の顔や胸元、俺の胸にも飛び散っていた。

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