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第585話

「斗真…ナカ、すげぇ…吸い付いて…すげぇ気持ちイイ…堪んねぇ……」 ふーふーと荒ぶる息遣いの興奮度MAXの獣が腰を動かし、俺の敏感な部分を探り当て攻め立ててくる。 擦られる肉筒の中はグズグズに溶けて、希の楔に吸い付いていた。 「んあっ……希っ…あっ、ダメっ、あっ」 カリ首で引っ掛けるように、しこった部分を擦り上げてくるから、堪らず(ひじ)が折れ、シーツに突っ伏した。 自然と尻の位置が上がり、いやらしく犯されるポーズを取っていた。 希に腰を掴まれ、押し出されるようにガツガツ抽挿され、シーツで滑る身体を引き戻されては、また抽挿を繰り返す。 時折、宥めるように背中を舐められ、頸を噛まれ、乳首や雄の印を嬲られる。 その度に掠れた嬌声が部屋に響き、隣の部屋に聞こえたらどうするんだ とか、明日どんな顔してここをチェックアウトするつもりなんだ とか、最初考えてたことがもう、どうでも良くなってきた。 気持ちイイ…身体が蕩ける… 希…もっと、もっと奥に…くれよ… 擦られる速度が速くなる。 あっ…イきそう…ああっ… 不意に根元を握られて、放出を妨げられた。 「ひっ!…何でぇっ、希…イかせてぇ」 懇願する俺のナカは、堰き止められた快感が逆流し、身体中を巡っている。 微痙攣を起こしている俺に覆い被さっている希は 「…もう少し…俺に付き合って…イく時は、一緒にイこう…」 ポロポロと涙を零しながら首を捻って振り返り 「ばかっ!」 と、一言だけ返した。 「斗真、キレイ…」 そう呟いた希が、ぐっと下がったかと思うと、一層深く抉り込んできた。

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