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第646話
「斗真…斗真…愛してる、愛してるよ…」
「あっ…希っ…希…はあっ、希…」
ひたすらに名前を呼び『愛してる』とささやく俺に、斗真は吐息とともに俺の名を呼び続ける。
ぴったりと寸分の隙もない程に密着した肌は熱く、薄っすらと汗を纏っていた。
斗真の肌に、赤い花びらを散らしていく。
思いの丈を込め、一つ、また一つ。
満開に咲き誇っていく愛のシルシ。
明日の朝、これを見た斗真は何て言うのだろう…
怒るだろうか、それとも…
表も裏も、思う存分満開の花を咲かせて満足した俺は、尖り切った胸の粒に吸い付いた。
「あぅっ」
びくりと背中を反らせた斗真は、甘い吐息を漏らして俺の頭を抱え込んだ。
乳首だけで感じるように仕込んだのは俺だ。
唇で甘噛みしながら、舌先を尖らせて隆起した粒を舐めてやると、首を振りながらその快楽を逃がそうとしている。
時折歯を立てると、腰も揺れている。
斗真からか、それとも俺からなのか、いや、どちら共だ、先端から流れ落ちる先走りが互いの腹を濡らし、にちゃにちゃと滑った音を立て始めた。
勃起した楔が腹で潰され、むにむにとした感触が気持ちいい。
指先で摘んだ乳首は自己主張して、こりこりと固くなり、それに爪を立てたり引っ張ったりする度に、斗真のくぐもった声が聞こえる。
「…気持ちいいなら声を出して…お前の感じる声、聞かせて…」
両指で摘んだ乳首を捏ねながら、耳元でささやくと、我慢できないという風に、斗真が返してきた。
「あっ…希…気持ちイイ…俺、もうイきそう…
はっ…あんんっ…」
鼻に抜ける甘え声に、俺自身が大きさを増した。
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