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第667話
「うわっ!」
「凄いっ!」
テーブル狭しと並べられた大皿の数々。
どんなもんだと、この家の裏の主 が胸を張っていた。
「義姉さん 、これ一人で?」
「私だって手伝ったのよ!褒めて頂戴!」
ミリヤも得意気に胸を張って答えた。
「いいお嫁さんになれるよ。」
と揶揄うとバシバシ叩かれた…
「美味そうだ…やっぱ、こっちにいる間に太りそう…」
思わず斗真が呟いた。
(帰ったらジム通いだな)
そう耳元でささやくと、斗真はクスクス笑っていた。
間もなく帰ってきた兄貴も加わって、賑やかな夕食となった。
結婚式の話やお互いの仕事の話、子供達の学校のこと等、尽きることのない話に時を忘れた。
「お酒の用意をするから、先にお風呂に入ってらっしゃい。」
聞けば、子供達はもう済ませてあるという。
「親父達先に入れよ。」
「俺は寝る前じゃないと嫌なんだ。」
「なーんだ。それも変わらないのか。
じゃあ、先に遠慮なく。」
嫌がる斗真を連れて一緒にバスルームへ向かう。
「やだって!一人で入るよっ!」
「後がつかえてるんだ。二人で入る方が効率的だろ?
実家で何もしないよ!ほら!」
渋々服を脱ぐ斗真を横目で見ながら、俺も次々脱いでいく。
「洗ってやるから、おいで。」
本当に渋々と俺の側に来ると睨みつけられた。
「…何もするなよ。やったら…しばらくエッチ禁止な。」
胸の赤い粒に伸ばしかけた手が止まった。
チッ
分かったよ、分かりましたよーだ。
フル稼働した理性に助けられて、斗真をもふもふの泡だらけにして洗い、俺もまたさっぱりとすると、何事もなく(何事もせずに)、平然とした顔でみんなの所へ戻った。
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