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第673話
いつもは一緒に入るのを恥ずかしがる斗真が、今夜は大人しく言うことを聞いてバスルームへやって来た。
それをいいことに、斗真の髪の毛も後孔もナカも、身体中俺が全て洗ってやる。
いやらしい音を立てながら、白濁の液が内腿を流れ落ち、排水口に吸い込まれていった。
至る所に刻まれた赤い鬱血痕を見た斗真は
「これ、中々消えないんだぞ。」
と頬を膨らませた。
「いいじゃん。『俺のもの』ってシルシだから。
薄くなったらまた付けるからね。」
「…健康診断の前は控えてくれ。」
「善処する。」
真面目な顔で答えると
「…仕方ないなぁ…」
なーんてブツブツ文句を言いながらも、顔を見合わせ、おでこをくっ付けて、二人で吹き出した。
「…あー…好きだよ、斗真。」
「知ってるって。」
「大好きだよ、斗真。」
「…分かってるって。」
「…愛してるよ、斗真。」
「…………」
「ねぇ、斗」
「シツコイっ!ばかっ!」
斗真は耳まで真っ赤にして、ざばりと音を立てて出て行ってしまった。
慌てて俺も後を追う。
「ごめんって…ねぇ、斗真。」
むうっ と膨れっ面の斗真は、鏡越しに俺を見ながら小さな声で呟いた。
「もう…『好き好き』言い過ぎ…分かってるから…」
もう、かわいくって堪らない!
「斗真っ!」
飛び付いて背中から抱きしめ、タオルを奪い取って頭から足の爪先まで有無を言わさず拭き上げた。
ついでのようにドライヤーを当て仕上げると、ジト目で睨まれているのに気付いた。
それを無視して俺も急いで乾かして、素知らぬフリで手を繋ぐ。
「さ、斗真。寝ようか。」
その手を振り解く様子もなく、ベッドに倒れ込むと、斗真を抱き寄せてぴったりとくっ付いた。
しっとりと湿り気を帯びた肌が心地イイ。
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