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第702話
チッ…油断したか…
いや、これはこれでまた…イケる。
斗真は俺に跨ったまま、二人の屹立だけが当たるように腰を動かし始めた。
微妙に当たり離れ、またくっ付いては絡み付く。
何とももどかしいその感触に、俺の腰も動き始めていた。
「…くくっ…希、我慢できないのか?」
斗真に揶揄われ、反論する。
「我慢できる訳ないだろ?
…下から見上げる斗真、めっちゃ色っぽくて色気ムンムンで堪らないんだよ。ひやぁっ!」
変な声が出て背中が仰け反った。
ゾクゾクっと柔い快楽の波がお腹の奥に流れる。
何だ?斗真、何した?
斗真がうれしそうに笑いながら右手を後ろに回し、俺の左腿の内側を触れるか触れないかの力加減でなぞっていた。
「イイトコ知ってるのは、お前だけじゃないんだぜ。
…俺だって、お前の感じるとこぐらい知ってるよ。
この、左腿の内側と…ココ。」
そう言うや否や身体を倒すと、俺の鎖骨を一直線に真横に舐めた。
うわぁっ!!!
顎が反り、ぷしゅ と愛液が吐き出され、お互いの腹で挟まれた空間に散った。
「ふふっそんなに良かった?…希…イイ子だね。」
斗真は吐き出された俺の愛液を指に絡め取ると、自分の後孔に塗り込めていった。
一見卑猥な光景が、何故か崇高な絵画のように見え、俺は目を見開いてその様を見ていた。
「…とーま…」
掠れた声で伴侶の名を呼ぶ。
んっ…はっ…と小さく甘い声を出しながら、斗真が自分で解している。
俺が出した分だけでは足りなかったのだろう、ローションを纏わせながら、その行為は続いていた。
手を出そうとして伸ばすと、やんわりと退けられた。
やがて納得する柔らかさになったのか、斗真が穴に俺自身の先をピッタリとあわせ、ゆっくりと腰を落としてきた。
「んっ…はぁっ…あぁ、大っきい…」
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