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第704話

斗真がナカに塗り込んだ俺の出した体液と、ローションとが混ざり合い、ぐちゃぐちゅぬちゃぬちゃといやらしい音を立てている。 繋がる部分は小さな白い泡が立ち、見るからにエロい。 頭上からは、斗真の甘い喘ぎ声が絶え間なく降ってきて、雄臭いフェロモンを振り撒く斗真の匂いに鼻をヒクつかせる。 胸の間に滴る汗を舌先で舐め取り、その塩っぱさを堪能している。 そして、片手で斗真の腰を支え、空いた手で乳首を弄んでいる。 俺は五感でフルに斗真を味わい尽くしていた。 斗真は、いつもは恥ずかしがって出さない声も、今日は(たが)が外れたように、思いのままに口に出していた。 その様がいじらしくて、かわいくて、愛おしくて…俺は益々斗真を追い込んでいった。 「はっ…んくっ、希っ、あっ、ダメだっ…」 「はっ…何度でも、イって、いいんだぞ。」 スライドを大きく取り、腸の奥まで()じ込んでいくと、斗真は かふかふ と荒い息をしながら、俺の肩を掴む。 キリキリと食い込む爪は、不思議と痛さを感じなかった。 「…あっ、何か、何か、クルっ…」 快楽から逃れるかのように、泣きながら首を左右に振る斗真に 「俺しか、到達できない所へ…斗真、最高に良くしてやるから…俺に委ねて…」 目に涙を一杯に溜めて頷く斗真。 愛おしい。大切な、大切な俺の斗真。 離さない。離したくない。 何度そう思ってきたか。 これまでもこの先もお前と一緒に。 何があっても、俺達なら乗り越えて行ける。 だから。 俺を愛してくれ。 斗真の泣き顔を見ながら、祈るような気持ちで身体を動かしていた。

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