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第716話
「ちょっ…斗真…ふうっ、な、何?
何のご褒美!?」
ダイレクトな刺激に気をやりそうになりながらも、射精感を必死で堪え、斗真に問い掛けた。
斗真は黙って上目遣いで俺を見ると(ばか、その仕草もイきそうになるんだってば!)、一旦口を外して、視線を横に逸らして言った。
「…だって、お前が…シたいって……夕べ約束したし…
…ココ…こんなになってるし…」
斗真の健気さに、甘美な痺れが背中を駆け抜け身震いした。
「斗真…お願い…続けて…」
掠れ声のお願いに、斗真は俺自身に手を伸ばし、愛おしそうに撫でると、また唇を寄せて口に含んだ。
はあっ…
甘い吐息が斗真の身体に落ちていく。
こんなコトされて…スローなんて…できないよ…
斗真の髪の毛に指を絡める。
指先を滑る柔らかな髪がクッションになり、頭皮を摩っていく。
斗真の口の動きは緩慢に、それでも俺の感じるところを的確に刺激してくる。
下腹部に溜まる快感は熱に変わり、すぐに先端へと集中し始めた。
俺の腰は、遠慮なく斗真の口内を抉り、犯し始めた。
「っ…斗真…ダメだっ、イきそう…」
口内を抽挿する激しい動きに、斗真は んっ、んっ、と吐息を漏らしつつも、健気に俺自身を咥えしゃぶり続ける。
目には薄っすらと涙を溜めて。
何とも愛おしい姿に、ムラムラする。
ダメだ、止められない。
「斗真っ!ごめん、出るからっ!」
慌てて頭を外そうと促すが、斗真は咥えたままイヤイヤと首を振って拒否する。
唇の移動が微妙な強弱の快感となって、尚更射精感を呼び起こす。
このままじゃ、飲ませてしまう…でも、俺としてはうれしい行為なのだが…
「斗真、離してっ!」
……間に合わずに呆気なく、びゅくびゅくと斗真の喉奥に吐き出してしまった。
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