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第760話
そのまま、じわじわと指を進め、斗真の感じる所を突いてやる。
「くっ」
びくんと身体を仰け反らせ、はぁはぁと息を荒げる斗真の目を見つめ、重点的に攻めてやる。
ココ…こうやって触ると、斗真ヨガって啼くんだよな…
「はっ…希っ、そこっ、止め」
「だって気持ち良いだろ?
お前が気持ち良いと、俺も気持ち良いんだ。
…見ろよ…もう、こんなになって…責任取ってくれよ…」
斗真に見せつけるように、お腹に付きそうに怒張した昂りを突き出した。
「…凄い…」
ゴクリと喉を鳴らして呟いた斗真が、そっと手を伸ばし根元からするりと撫で上げた。
うおっ!ヤバイ!
たったそれだけでイきそうになった。
お腹にグッと力を入れて何とかやり過ごした。
何てことするんだよ!
危うく暴発するところだったじゃないか!
俺は大きく息を吐き気を落ち着かせて、斗真に文句を言った。
「ヤバい…斗真、危うくイくとこだったじゃないか!」
「だって…お前、さっきから俺の感じるところばっか攻めやがって。
俺だってお前の気持ちイイことしたっていいじゃないか!
お前に…気持ち良くなってほしい…」
あぁ…萌える…萌え死にする!
斗真が滅茶苦茶かわいらしくて、胸がキュンキュンする!
硬直して動かない俺に、斗真は不安げな瞳を向けて俺の名を呼んだ。
「希?」
噛み付くように、斗真の唇を奪った。
「むぐっ」
ぐちゅぬちゅという粘着質の音を撒き散らし、口内を荒々しく嬲りまくる俺に、斗真は息苦しくなったのか、胸をドンドンと叩いて抵抗の意を示す。
顔を左右に振って俺の唇から逃れた斗真は、はぁはぁと息を乱し俺を睨み付けた。
「ばかっ!酸欠になるっ!」
「…ごめん…」
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