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第782話
「自業自得。バカじゃないの?
そりゃあ、追い出されて当然だわ。
一生漂ってろ。
嫁さん…離婚考えてんじゃないの?」
「それは困るんだよ!
ちょっとした遊びのつもりだってんだって!
俺は嫁を愛してるんだから。」
「アホか。
愛してる相手がいるなら、絶対そんなことはできないはずだ。
それに、その受付のマリちゃんはどうなってんの?」
「それがさ…
『やだぁーバレちゃったのー?サーイテー!
ねぇ、私の所に慰謝料の請求なんてこないわよね?
きても私、絶対に払わないからっ!』
…女って怖い…信じられない…」
「モーション掛けられても、乗っかる方が悪いんだろ?
お前、既婚者だろう?最低。見損なった。
そこまで根性腐ってるなんて思わなかった。
大体、あの女は誰にでもヤらせるって評判だろうが!」
「斗真クン、酷い、冷たい…」
「俺は至ってマトモなことを言っているつもりだが?
…心底嫁さんに同情するよ。お前みたいな男と結婚したことをな。
…覚悟決めて慰謝料準備しといたほうがいいぞ。」
「そんなぁー…何とかしてくれよー!」
「悪いが俺には何もできない。するつもりもない。
とにかく土下座でも何でもして、誠心誠意謝罪するしかないだろ。」
バッサリ斬って睨みつけると、水上は肩を落とし半泣きになって俯いていた。
「今更反省したってやったことは消えないんだ。
『ちょっとした遊び』なんて有り得ないから!
お前は甘い!世の中舐めてる!
自分のケツは自分で拭けっ!」
「……………」
「とにかく!俺に泣きついても何もできないからな。」
「遠藤…」
「知らん。」
「…今晩泊めて…」
「お断り。」
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