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第814話
俺の下で、斗真はひぐひぐと泣きじゃくりながら
「…希のばか。意地悪。」
と悪態をついていたが、暫くして泣き止むと、俺の腰に足をクロスさせて引っ掛けて
「さっさと動け!意地悪希!
…早く、お前を…」
その顔が、その声が、とてつもなく淫猥で綺麗で、俺は胸をきゅううっと鷲掴みにされた。
「斗真…お望み通り、奥まで入るぞ。」
「来れるもんなら来てみろ。」
くっくっ。天邪鬼め。
ずぷっ
「ひやぁっ」
すっかり俺の形に馴染んだ斗真の中に、ぐぷぐぷと音を立てて突き進める。
斗真の両手が俺の腕を掴み、力が入ってくる。
「あっ、あっ希…希が入ってくる…うっ」
「ああ、そうだよ。コレ、大好きだろ?
俺だってお前の中が大好きなんだ。
ちゃんと味あわせろ。」
一旦俺自身を収めてしまってから、ゆるゆると動き始めた。
「んっ、ちょっと、んふっ、待っ…あっ」
おっ、少しかわいくなってきたぞ。
そうそう。
そうやって感じて、乱れていいから。
浅い所をちゅくちゅくと音が鳴るように突いてやり、もどかしさに揺れる腰の動きを堪能する。
その不規則な動きがナカに伝わってきて、俺をきゅうきゅう締め付けている。
先っぽが食い千切られそうなのを我慢して、一気に突き刺した。
「ひいんっ」
斗真の両膝を思いっ切り押し上げ、繋がった部分を上に向けた。
はぁはぁと荒い息だけが聞こえる中
「斗真、奥まで俺で満たしてやる。
覚悟しろ。」
と言い放ち、ほぼ垂直にずぶずぶと抜き差しを始めた。
「あっ!それ、止めっ、のぞ、みっ、あっ!」
逃げようとする斗真の膝をガッチリと抱え、奥へ奥へと抽挿を激しくしていく。
肉筒の襞を全て削ぎ落とすような勢いで俺自身を捩じ込み、嬌声をあげる斗真に
「斗真っ、俺を俺を感じて…愛してるっ、愛してる…」
とうわ言のように言い続けた。
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