815 / 1000
第815話
斗真も喘ぎながら
「はっ、のぞみ…あっ、おくっ、おくまで…あっ、おっ、おれもっ、あいして…るっ…」
必死で応えてくれる。
ごりゅっ、と一際奥にめり込んだ気がした。
「ひやぁぁっ」
最奥まで届いた俺自身が、前触れもなくそこで弾け、どぷどぷと濃い液を吐き出している。
あまりの快感に身体を震わせ、最後の一滴まで斗真の中に注ぎ込んだ。
「はっ、はぁっ、はっ、はっ」
斗真は短く荒い息をあげ、酸素を必死に取り込んで息をしている。
俺も息を整えながら、萎えるまで暫く斗真の中に入っていて、よくやく繋がった部分から名残惜しく俺自身を抜いた。
ぬぷっと音を立てて抜き出したそれに、白い液がへばり付き、ねっとりと滑った光を放っていた。
ヒクつく後孔から流れ落ちる白濁液を拭い取って、膝をゆっくりと下ろして脱力した身体を横たえてやった。
そして、指でそっと残りの物を掻き出してから、おでこにくっ付いた髪の毛を掻き上げてからキスをした。
「…ごめん、無茶した。大丈夫か?」
「…希ヤり過ぎ。…でも、気持ち良かった…」
「うん。俺も、すっげぇ気持ち良かった。
ありがとう、斗真。」
くふんと笑った斗真が愛おしくて、思いを込めて抱きしめた。
触れたところから温もりが伝わり、同じ温度の体温になっていく。
じんわりと伝わるその心地良さに、今までの嫌なことを全て忘れそうな気分になっていた。
「斗真。」
「ん?何?」
「こうしてるの、気持ちいいな。」
斗真は益々ぴったりとくっ付いて答えた。
「うん。メッチャ安心する。
暫く、こうしてて。お願い。」
「言われなくてもそうする。シャワーは後で一緒に入ろう。」
「うん。お休み、希。」
「お休み、斗真。」
唇に優しいキスをして抱き合って眠った。
ともだちにシェアしよう!