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第815話

斗真も喘ぎながら 「はっ、のぞみ…あっ、おくっ、おくまで…あっ、おっ、おれもっ、あいして…るっ…」 必死で応えてくれる。 ごりゅっ、と一際奥にめり込んだ気がした。 「ひやぁぁっ」 最奥まで届いた俺自身が、前触れもなくそこで弾け、どぷどぷと濃い液を吐き出している。 あまりの快感に身体を震わせ、最後の一滴まで斗真の中に注ぎ込んだ。 「はっ、はぁっ、はっ、はっ」 斗真は短く荒い息をあげ、酸素を必死に取り込んで息をしている。 俺も息を整えながら、萎えるまで暫く斗真の中に入っていて、よくやく繋がった部分から名残惜しく俺自身を抜いた。 ぬぷっと音を立てて抜き出したそれに、白い液がへばり付き、ねっとりと滑った光を放っていた。 ヒクつく後孔から流れ落ちる白濁液を拭い取って、膝をゆっくりと下ろして脱力した身体を横たえてやった。 そして、指でそっと残りの物を掻き出してから、おでこにくっ付いた髪の毛を掻き上げてからキスをした。 「…ごめん、無茶した。大丈夫か?」 「…希ヤり過ぎ。…でも、気持ち良かった…」 「うん。俺も、すっげぇ気持ち良かった。 ありがとう、斗真。」 くふんと笑った斗真が愛おしくて、思いを込めて抱きしめた。 触れたところから温もりが伝わり、同じ温度の体温になっていく。 じんわりと伝わるその心地良さに、今までの嫌なことを全て忘れそうな気分になっていた。 「斗真。」 「ん?何?」 「こうしてるの、気持ちいいな。」 斗真は益々ぴったりとくっ付いて答えた。 「うん。メッチャ安心する。 暫く、こうしてて。お願い。」 「言われなくてもそうする。シャワーは後で一緒に入ろう。」 「うん。お休み、希。」 「お休み、斗真。」 唇に優しいキスをして抱き合って眠った。

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