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第826話

「凄いですね…親戚一同誰も反対しないなんて…でも、俺達もそんな感じだったな…なぁ、斗真。」 「うん、そうだね。 俺のところは両親と、二人の兄貴とそれぞれの奥さんと子供達。 希のところも…」 「父と、籍を抜いた母と。 兄貴と奥さんと三人の子供達。 後の親戚達には知らせてはいないけれど、一番分かってほしい人達には、みんなに祝福してもらえたんです。 品物は…そうですね…カップルと同じですよ。同性だから、といっても、特に変わりはありません。 家で料理をする人なら中々自分達では買えないようなちょっと値の張る食器とか、鍋とか。 インテリア関係は好みがあるから、リクエストがない限りは避けた方がいいかもしれません。」 「ちょっと昔なら、『切れる』や『割れる』を連想するからと、刃物や割れ物なんて避けられてましたけど、今では関係ないみたいですし。 高級ブランドになってるタオル類もいいかもしれませんね。 …俺達は、義姉達から二人分のブライダルエステをプレゼントされましたよ。」 「「ブライダルエステ!?」」 「ええ。最初は“馬鹿にしてるのか!?”って拒否しましたが『俺達のために』って熱い思いを知らされて、結局利用させてもらいました。」 「…エステ…それ、いいかも。」 「本人達に聞いてみたらどう? 遠藤チーフ、それ、お値段おいくらですか?」 「俺達は知らないんだけど…良かったらそこ紹介しますよ。 オーナー夫夫がとてもいい方で…間違いないです。 特に同性カップルなら。」 「ぜひお願いします! あー…やっぱり相談して良かった…」 「あ、でも、ご本人達に確認して下さいね。 俺みたいに卑屈になって逆に取ったりする場合もあるから…」 「はい!そのエステのコースとか聞いてみて、それから本人達に聞いてみます! 何だかワクワクしてきちゃった!」

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