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第833話

「意地悪、すんなよ…ばか…」 髪の間に手を差し込み、少しつっけんどんに言うと 「だって、斗真かわいいもん。 いいじゃん、俺の好きなようにしたって。」 と、益々指と舌の動きを早めてくる。 「んっ」 我慢したって声が漏れる。希に開発されたソコは、少し刺激を受けただけでも感じるようにされてしまっていた。 くそっ。やりたい放題やりやがって。 頭にきた。 俺の上にのし掛かっている希の腰に足を絡め、上半身を抱え込むと、反動をつけて反転した。 「うわあっ」 希が吃驚した声を上げて、目をパチパチさせている。 ふんっ、ザマーミロ。形勢逆転だぜ。 希の腰をガッチリと太腿で挟み込み、両乳首を軽く弾き、親指と人差し指で弄ってやった。 「うっ…斗真、何やってんだよ!」 「さっきお前にされたこと。 俺も好きなようにしていいよな?」 俺は、いきり勃つ希自身に俺のを合わせ、そっと両手で包み込むと、上下に動かし始めた。 ぬちぬちと粘った音がする。 どちらの先走りか、いや、二人ともだ。 切っ先を親指で擦り、時々そのちいさな穴に合わせて(くじ)ってやる。 「あっ、とぉまっ…それ、ダメだ、出るっ…」 「んっ…気持ちイイよなぁ、俺もすっげぇイイよ。 ほら、希、出しちまえよ。」 いつもの俺は、ごりごりと下生えを擦り付けながら、両手をせわしなく動かしていた。 希を感じさせている。挿入なしで。 「くうっ」 低い呻き声がした瞬間、俺の手の中に温かいものが溜まっていく。 はぁはぁと喘ぐ希は、恨めし気に俺を下から見つめた。 「だからいったのに…出ちゃったじゃん。 あーぁーあ…くっそ、リベンジしてやる!」 そんな顔もかわいいぜ、希。

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