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第862話

斗真は途端に 「ああっ!」 と甲高い声を上げ、一瞬俺の肩にびりっとした痛みが走った。 次の瞬間、目を大きく開き口を半開きにした斗真の身体が、ぐらりとのし掛かってきた。 慌てて片手でそれをうけとめるが、俺の指は二本ともまだソコに当たっている。 しっかりと斗真を抱きかかえ、ぷにぷにと弄ぶように愛撫を繰り返していくと、斗真の腰が揺れ始め、息も荒くなってきた。 「…そこっ…そこばっか…ヤダ…っ…」 半泣きの斗真は、イヤイヤと子供のように首を振るが 「いいから。好きなとこに当たるように動いてごらん。 あ、ちょっと待って…俺、我慢できない。」 ちゅぷんと指を一気に引き抜くと、力の入らない斗真の身体を少しずらして、完勃ちになっている俺自身を後孔に押し当てた。 「入れるよ。」 小さなシコリをゴリゴリ擦りながら、自重もあり、ちゅるんという感じで根元まで簡単に収まった俺自身は、温かな斗真の中でびくびくと今にも爆ぜそうにヒクついていた。 斗真は… 「斗真?」 全体重を俺に掛け、ひと言も発しない。 不審に思い、身体を揺さぶりながら名前を呼ぶ。 「斗真?おい、斗真!?どうしたんだ?」 肩を揺すり、頬をぱんぱん軽く叩いてみた。 斗真はぐったりとしたまま動かない。 意識がない!?ヤバい、救急車! すると、ゆっくりと目を開き、止まっていた息を一気に吸い込むように大きく深呼吸した斗真は、ひと言。 「飛んだ…」 「…吃驚した…大丈夫か? ちょっと待って、抜くから。」 「待って!動かないで…余韻が…まだずっと、イってる感じが…」 「あ、ドライか…うおっ!?あっ、ちょっと、斗真!あっ、あっ、ダメっ!」 きっと無意識にだろう、斗真の後孔がきゅううっ、と収縮を繰り返し始めた。 それに釣られるように、肉筒の襞までぞわぞわと蠢き俺をイかせようとしてくる。

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