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第863話

あっ、ヤバい!マズい!気持ちイイっ! さっきのお返しか? 「うわっ、斗真っ、待ってっ、まだダメっ!」 「んっ、だって、俺、何にも、んっ」 高まる射精感に慌てて腰を揺り動かすが、それ以上に斗真の中が気持ち良過ぎて間に合わなかった。 びゅくびゅくと、斗真の中に吐き出される俺の分身。 「…希のが…入ってくる…あったかい…」 吐息混じりにそう言われ、我慢しきれず最後の一滴まで吐き出してしまった。 「…ごめん、余りに気持ち良くって…」 斗真は俺に抱き着くと、ふっ、と笑った。 「それだけ俺の中は最高ってことだろ? いいよ、好きなだけ出しても。」 「出さないと腹壊すだろ?このまま風呂に入ろう。」 斗真を横抱きにすると、顔を見合わせてどちらからともなく笑った。 風呂場で恥ずかしがる斗真を四つん這いにさせ、後孔を綺麗にしてやる。 どろりと掻き出される俺の分身を洗い流し、後ろから抱きしめながらバスタブに浸かった。 「希、俺、もう大丈夫だから。変に気、遣わないで。 …本当にダメな時は頼るから…」 「良いのか?本当に大丈夫なのか? 無理しなくても良いんだぞ?」 「だって、せっかく訪ねてくるんだよ? ちゃんと受け入れてあげたいじゃないか。 楽しんでほしいし。 …俺だって、いつまでもこんなことに悩まされるのは嫌だ。 もっと強くなりたい。ジェシカ達のように。」 俺は斗真の肩に顎を引っ掛け、ぎゅうと抱きしめながら 「無理しないで…時間が解決してくれるから。 でも、辛い時は辛いって、ちゃんと言って。 俺、鈍いから分かるように伝えて。 『しんどい』のひと言でいいから。 」 「ん、分かった。」 首を捻って、キス。

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