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第896話
斗真は込み上げる笑いを押さえながら
「…ほんっとに…アイツらは…愛とか快楽に正直なんだな。時差ボケも関係ないのか…そんなに愛し合いたいのかよ。
希、ひと言『うるさーい!』って言ってこい!」
「バカ、言えるか、そんなこと。」
「だよなー…じゃあ、仕返しに聞かせてやるか?」
「え?」
「だーかーらー…でも明日早いから加減しろよな。分かってるよな?」
「斗真…」
「また泣くのか?もう、涙腺ゆる過ぎ。」
斗真はそう言うと、空いた隙間を埋めるように俺の胸に飛び込んできた。
「斗真…お前、最高過ぎる。」
鼻の奥がツンとする。
俺の嫁は俺を泣かせるのが得意だ。
思いを込めて抱きしめて、暫く斗真の体温を感じていた。
そのうち斗真が
「…早くしろ…焦らすな。」
なんてかわいいことを言ってくるから、布団に潜り込んで斗真の着ているものを綺麗さっぱり脱がせたものの、自分の物を脱ぐ時間すら惜しくて、脱ぎながら斗真の乳首に吸い付いた。
「くうっ…ばかっ、いきなり何やって…んっ」
口の中で転がすと固くなって、甘噛みしてやると斗真が甘い声をあげ始める。片方は左手で刺激し、右手は緩く勃ち上がった楔を扱く。
両手を口元に当てて声を押さえ、快楽を逃がそうとする斗真を三点で追い詰めていく。
斗真の切っ先からとろりと粘つく液体が滲んできた。俺のなんてとっくに濡れそぼってるんだぜ。
みてろよ。
声を押さえられないくらいたっぷりと愛してやるから。
あ…でも、明日のことを考えたら…程々にしなきゃな…抱き潰したら、せっかく仲直りのチャンスを与えてくれた斗真に完全に嫌われる。
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