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第897話
くぐもった斗真の声が、切れ切れに口から零れ落ちていく。
俺は耳をしゃぶりながら
「仕返しに聞かせてやるんだろ?
かわいい声で啼いてよ。」
と、先端の鈴口をぐりぐりと攻め立てた。
それでも斗真は、口を押さえたままいやいやと首を振る。
それならば。
二本の指をたっぷりと唾液で湿らせ、慎ましやかな窄みにそっとめり込ませていった。
「ひうっ」
びくりと跳ねた斗真から目を反らさず、連日の愛撫でまだ柔らかさの残る肉筒の中をゆっくりと進めていく。
突然の侵入者に、肉襞は一瞬拒否の意を示して硬直したが、そのうちゆったりと解けていき、媚びを売るように纏わり付き始めた。
くちゅりと吸い付いてくる感覚が堪らない。
「あうっ」
急に声を上げ、斗真が背中を反らした。
ヒットしたか。
こりこりとしたそこを指先で刺激すると、斗真の身体がびくびくと痙攣を起こす。
足を大きく開かせ、もっと奥へ…
「やっ、やだっ…のぞ、みっ…やめ…んっ」
「止めない。斗真を気持ち良くしたいから。」
「指、指は嫌だっ、早く、早くお前ので…」
ぷちん
愛らしい懇願に理性がぶっ飛んだ。
何?この天使は何だ?俺をどうしたい?
「お望み通りに。」
もう我慢できない。斗真をぐちゃぐちゃに泣かせたい、イかせたい。
指を引き抜き、俺自身を当てがうと、一気に中へ押し入れた。
「あああっ」
尖った楔がごりごりと襞を掻き分け、コツンと当たった先を腰を回して微妙な角度で突きまくる。
「うっ、はぁん、いやっ、のぞみ…待って」
ばかっ、待てるもんか!
あまりの気持ち良さに腰の動きも加速する。
ぱちゅぱちゅと、いやらしい音と二人の息を吐く声が部屋に響く。
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