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第908話

あれこれ妄想を膨らませるマイクを無視して、俺達三人は小川さんにもらった地図を見ながら、絶対行きたい場所をチェックしていた。 「はい、着きましたよ! 受付はあちらですね。あのテント。 遠藤さん、この様子じゃあ予定時間内には戻ってこられそうにないですね。」 「そうですね…思いっ切り遊ばしてやりたいので、この後回りきれない所は明日に変更します。 いいでしょうか?」 「勿論ですよ!ではここでは1時間延長で如何でしょうか? もしそれでも足りなければご連絡下さい。 私は待機してますから、ご遠慮なく。」 「ありがとう。そうしていただければ助かります。 じゃあ、行ってきます! おーい、行くぞー!」 声を掛ける間もなく、マイクとユータが走り出した。 おいおい。受付が必要って言ってるだろ? 斗真と顔を見合わせて慌てて追い掛けた。 料金を払って受付を済ませ、衣装を選ぶ。 丁度、マイク御所望の忍者の衣装があった。 サイズもピッタリだったようだ。 ユータは、マイクに差し出された女性用の着物に目もくれず、殿様になっていた。 俺と斗真は、浪人風の着物姿。何だか怪しい。 お互いに自画自賛し合って写メって、やっと出発だ。 すれ違う人すれ違う人、ほぼ江戸時代の様相で、何だかパラレルワールドに来たみたい。 忠臣蔵の一個連隊が来た時には『討ち入りお疲れ様です!』と声を掛け、ライブみたいに盛り上がった。 マイクのこと馬鹿にしてたけど楽しくなってきた。 時代劇で見たことあるような場所を回り、写真を撮り、暗がりに潜みたがるマイクを引き連れて珍道中は続く。 あちこちで写メりながら進んで行くと、突然声を掛けられた。 「すみませぇーーん!ご一緒していいですかぁ?」

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