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第917話
俺は斗真の首筋から耳元へ唇を這わせながら
「二人っきりの時に甘えて…甘えさせてくれたらそれでいいよ。
斗真の気持ちは十分過ぎるほど分かっているから、斗真のやり方で、斗真のタイミングで俺を愛して。
斗真…愛してる…」
ふうっ…と耳に吐息を吹きかけると斗真は、はあっ…と甘い声を上げた。
「希…」
振り向きキスを強請るかわいい仕草に欲情して、思わず唇に食らいついた。
お湯の中で硬化していく節操のない下半身に苦笑いしながら斗真の背中にソレを擦り付けて、さり気なく斗真の中心に手をやると、こちらもやんわりと角度を変えていた。
ぴちゃぴちゃと水音を響かせながら、キスし続けて決して唇を離さず斗真の前に回り込んだ俺は、斗真の後孔に指を当てた。
一瞬びくりと身体を震わせたが、やがて身体の力を抜くと、俺の指が入りやすいような態勢を取った。
柔らかなそこは、ぬくぬくと俺の指を易々と飲み込み、すぐに斗真の感じる場所へと辿り着いた。
「んっ!!!」
「ここでする?ベッドに行く?」
「んっ…はっ…ベッド…」
ここでも良かったのに…青姦っぽくってそれもいいかと思ってたんだけど…
少し残念に思いながらも、指に吸い付く襞を振り切って抜くと、斗真の手を取ってバスタオルで拭き合う。
その時間すらもどかしい。
改めてベッドに押し倒し、斗真の顔を見つめる。
あぁ…何て色っぽい顔するんだよ。
「斗真…俺以外にそんな顔見せるんじゃないぞ。」
「え?そんな顔って?」
「色っぽ過ぎて、世の中の男も女も斗真に惚れちまいそうな顔のこと!」
問答無用で、半開きの唇に舌を捻じ込んだ。
絡み付く舌。
零れ落ちる唾液。
ずずずっ、と啜り上げる音がいやらしく響く。
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