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第918話
盛ってごめん…でも、家に帰るまで我慢できない…
心の中で斗真に詫びながら、熱を帯びる手の平で全身を撫で上げ、唇を這わせて胸の突起に吸い付いた。
「はうっ」
俺が開発した小さな性感帯。
少しの刺激でも、ぷくんと立ち上がるようになったかわいい場所。
舌先でちろちろと弄ると、斗真の腰が揺れ始めた。
この凹みをカリカリって引っ掻くのも好きなんだよな…反対側は指で愛撫してやる。
「…っ…そこばっか…んっ…やめ、っ」
そんな甘い声で拒否したって止まられる訳ないじゃん。
斗真の先端からは、とろとろと先走りが溢れ出していた。言わずもがな、俺の方はもうやる気満々もう止められない。
「斗真、中出ししないし激しくしないから…一回だけ…ね?いい子にする、約束する。」
指で摘まんだスキンを斗真の目の前でチラつかせる。
それを潤んだ目で見つめた斗真は小さな声で答えた。
「…絶対中出しすんなよ…」
それには答えず、見せつけるようにスキンの端を歯で噛み千切り、俺自身に被せると、斗真の後孔にゆっくりと押し当て、入っていく。
弾力のあるそこは、最初侵入者を拒否するように押し戻したが、やがてゆっくりと開き受け入れていった。
熱い…
包み込まれる感触が何とも言えない。
たった一枚の、薄いゴムの隔たりが気になるが、斗真の負担を考えたら文句は言ってられない。
帰ったら思う存分、この身体の奥に俺の愛を注ぎ込んでやる。
それでも斗真の中は、俺を迎え入れようとしてくれている。
あー…キモチイイ…斗真は?斗真はキモチイイのか?
奥まで突き当たると、ふるふる震える身体を暫く抱きしめて動かなかった。
「…希?」
動かない俺を不審に思ったんだろう、斗真が声を掛けてきた。
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